フィリピンで看護師になるには
フィリピンでは、大学の看護課程を卒業しただけで、すぐに看護師として働けるわけではありません。看護学の学士号を取得するなどの受験資格を満たしたうえで、専門職規制委員会(Professional Regulation Commission:PRC)のもとで実施される看護師国家試験「Nurses Licensure Examination(NLE)」に合格する必要があります。
幅広い看護の知識と判断力が問われる試験
PRCの試験案内では、試験は「Nursing Practice I~V」の5分野で構成されています。地域で暮らす人々や家族への看護、母子の看護と人の成長・発達、さまざまな病気や手術に伴う看護、精神面のケア、救急・重症患者への対応など、学ぶ範囲は広範囲に及びます。解剖学・生理学、薬の働き、栄養、微生物などの知識も、これらの分野と結び付けて問われます。
単に用語を覚えるだけでなく、患者さんの状態を理解し、安全で適切な看護につなげる力が求められます。大学で学ぶ一つひとつの授業が、国家試験と、その先の看護の仕事につながっているのですね。
合格基準と、合格後の手続き
フィリピン看護法(Republic Act No. 9173)では、合格には総合平均評点75%以上に加え、すべての科目で60%以上の評点が必要とされています。総合平均が75%以上でも、60%に届かない科目がある場合は、その科目を再受験する必要があります。試験に合格した後も、専門職としての宣誓や登録などの手続きを経て、看護師として働くことになります。
Jolynaにとっては、まず大学での学びをしっかり身に付け、卒業することが目の前の目標です。その先にある国家試験も乗り越え、看護師として歩み出せるよう、応援していきたいと思います。
参考:PRC・看護師国家試験案内(2025年、PDF・英語/試験概要は4~5ページ)、フィリピン看護法 RA 9173(英語、第12~17条)。国家試験の説明は2026年10月26日時点で確認できた資料に基づきます。